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日別アーカイブ: 2025年8月18日

大洋開発のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

沖縄県宮古島市を拠点にクレーンリースやコンテナ・プレハブ販売、リースなどを行っている

大洋開発、更新担当の富山です。

 

 

 

プレハブの魅力とは?〜必要な場所に、必要なだけ〜


今回は、現場やイベント、店舗、住まいまで幅広く使われている**プレハブ(プレファブリケーション建築)**の魅力を、基礎から実務ポイントまでしっかり解説します。


1. 工期が早い!「現場は組み立て中心」

 

プレハブは主要部材を工場で先行製作し、現地では組み立て中心で完了させます。


そのため、天候に左右される作業が少なく、数日〜1週間程度で引き渡しが可能。


仮設の事務所・休憩所・検査室、期間限定の売り場、災害時の応急施設など、“すぐ欲しい”ニーズに強いのが最大のメリットです。

  • 現地の工事音・粉じんが少ない

  • 近隣調整がスムーズ

  • スタッフの稼働計画が立てやすい(開業・稼働の遅延リスク低減)


2. カスタマイズ性◎「サイズ・間取り・意匠」

 

プレハブはユニットの組み合わせでサイズを自在に拡張でき、間取り・窓位置・出入口・屋根形状まで柔軟に調整可能。


用途別に以下のオプションが選べます。

  • 性能系:断熱(壁・天井・床)、遮音、Low-Eガラス、遮熱フィルム、耐風・耐雪仕様

  • 内装系:長尺シート/フローリング、吸音天井、LED照明、ブラインド、換気扇

  • 設備系:エアコン、給排水、ミニキッチン、トイレ、手洗い、通信配管、非常照明

  • 外装系:サイディング、庇、デッキ、スロープ、袖看板・サイン

 

事務所・倉庫・休憩所・医療待機室・住宅用ユニットなど、目的ごとに最適化できます。


3. 環境にやさしい「再配置・再利用・廃材削減」

 

必要な時に設置し、不要になれば撤去・移設・再利用


工場製作比率が高く、現地での端材・廃材が少ない点も環境負荷の低減に寄与します。


さらに、長期利用後のリユースや買取が見込めるため、**ライフサイクルコスト(TCO)**の観点でも優秀です。


4. プレハブの構造と基礎:失敗しない下準備

 

構造の基本

  • 軽量鉄骨ユニット:耐久・耐震に優れ、拡張もしやすい王道。

  • 木質系モジュール:温かみある内装。軽量で搬入しやすい。

  • 断熱・結露対策:壁体内結露を防ぐため、断熱材厚み・気密部材・換気計画をセットで検討。

 

基礎の考え方

  • 簡易基礎(独立基礎・鋼製束・調整台):短期・仮設向き。撤去が容易。

  • コンクリートベース:長期利用・重量機器設置向き。水平精度が上がり床鳴り・建付け不良を防止。

  • アンカーボルト:耐風・耐震の要。特に海風・台風地域は引抜耐力の確認を。

 

※ 適用法規・期間・面積・用途によっては建築確認や各種申請が必要になります(地域差あり)。初期相談で確認しましょう。


5. 運用・メンテの実務ポイント

 

  • エアコン容量:断熱仕様と人員数に応じて選定(夏の熱負荷に注意)。

  • 換気計画:CO₂・臭気・湿気対策。トイレ・給湯室は個別換気がおすすめ。

  • 配線・配管:増設前提の予備配管・予備回路をつくると後が楽。

  • 外部動線:雨仕舞い(庇・ドレン)、出入口の段差解消(スロープ)、夜間照明。

  • 保守:年1回の建付け・シーリング・防錆点検で寿命が大きく伸びます。


6. 向き・不向きと対策(リアルな話)

 

  • 向いている:短〜中期利用、可変レイアウト、移設可能性が高い案件。

  • 課題になりやすい:長期利用での結露・外皮性能不足・騒音
     → 断熱強化+気密+換気、吸音材・二重窓、庇・日射遮蔽で快適化できます。


7. 導入前チェックリスト

 

  • 設置場所の搬入経路(曲がり角/電線高さ/クレーン設置スペース)

  • 基礎種別と地耐力の目安

  • 法規・申請(期間・用途・面積・防火地域等)

  • 電気容量(動力の有無)、水道・下水の接続可否

  • 近隣配慮(工期・騒音・粉じん・作業時間帯)

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

沖縄県宮古島市を拠点にクレーンリースやコンテナ・プレハブ販売、リースなどを行っております。

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